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2008-08-26 Tue 00:12
ただまい!
日本のチベット、S玉県奥秩父に行って参りました 動物系統分類の野外実習。 T大の寄宿舎を借りて、その周辺と演習林で虫取り。 てなわけで、記憶保存。 1日目 2時半頃宿舎へ。古い。畳の和式屋敷。表は川で、ちょっとひぐらしを思い出させる。 川に降りる途中に、犬が7匹ほど小屋で飼われている。吠える。かなりの騒音。 飼い主が降りてきたのだが、蹴りを放っていた。……えぇええ? 当たってはいなかったが……まさか、虐待……? 班メンバーが、関わらない方がいいよ、と身を乗り出す僕を押さえた。まだ虐待と決まった訳ではないものね… まずは紙コップのトラップを仕掛ける。 バナナ、ソーセージ、アルコール入り黒蜜をそれぞれ紙コップに入れてこの3種のトラップを同じ場所に埋める。それを3カ所に仕掛けた。 ご飯を作っているのは玄人なおばあさん。これは期待できるか。 夕飯はやたらでかくて厚いブタ肉がメイン。お味噌汁、具がタマネギおんりー。薄味。 肉をS井君に食べてもらう変わりにM島君と不思議ッ子のかぼちゃをもらう。 ベランダに大きな白いシーツを吊るし、そこに紫外線やら遠赤外線の蛍光灯を灯す。 そこに集まってきた虫たちを捕まえ種を同定する。それを夜11時半頃まで行った。初日からハード。 布団と枕が合わなくてなかなか眠れず、寝てからも1時間おきくらいに目が覚める。 実習のメンバーの名前が1/3程わからずかなり困る。 ひとりに至ってはまるで見た記憶がない。多分、顔をちゃんと見たのは初めてなんだろうな、 班のメンバーは不思議ッ子とT下さん。喋るのが面倒なのは相変わらず。T下さんはノリのいいお喋りな方で、逆に僕はうまく返事ができず、返さないとまずい時以外は返事はしなかった。 僕ってば、見事に八方美人だ。というより、人間関係錆びが嫌で錆びそうになったら潤滑してやるというか。錆びない場合には関わらないし別にそれでいい。 2日目 朝トラップを確認しにいくが、特におらず。 で、みんなで虫取りに出発。 ミヤマカラスアゲハ、美しい… 鱗翅目を中心に採集。 チョウの採集。捕虫網で捕獲したら、網を地面に起き、網をつまんで網の上の方へチョウを移動させる。 で、網をにぎって退路を断つ。 羽の付け根あたりの胸部、一番高くなっているところを爪を立てて押し、羽の筋肉を切る。みしり、と音がするまで。 始めは何度やっても羽ばたいて逃げようとしてしまうが、だんだんうまくなって小さな力1回圧すだけで羽ばたかなくなる。これで死んだりはしない。数日は生きている。 チョウはこのまま餓死させる。その方が綺麗な標本になるから。 みしり、と爪を立てていると、自問自答してしまう。なんでこんなことをしているのか、と。 チョウは声を上げない。胸を潰されても必死で羽を動かそうとするし足で歩こうとする。健気。 美しくて愛おしくて。その美しさ愛おしさの念をどうやって消化すればいいのかわからなくて彼らの身体所有によって昇華する。 拷問は怖れられること、忌まわしいこと。そのようにひぐらしでは扱われていた。胸を潰されて餓死させられるなんて拷問に値する。それをチョウにおいてはやるのだ。 僕はどうして、こんなことをするのかな? わからない… そういう授業だから、他人に従うため?それとも、単位が欲しいから?きれいだから、その美しさの想いがやりきれなく昇華するために?罪悪感が欲しいから?罪悪感から虫たちを愛したいから? 他者への内在か、立場か、エゴか、思考か。 川岸でお弁当。セブンイレブンのお弁当。うーん… 帰ってからは同定作業。夜11時まで続行。この日はみんな早くに終わらせて眠っていた。 不思議ッ子は途中で具合が悪くなり9時頃引き上げる。夜7時頃から完全に口をきけなくなっていた。たまにあることだと僕は知っているが、先生やT下さんや他の人たちは知らないので当然とまどっていた。僕も、知ってはいるが何故なのかはよくわからない。 そして最後の最後に、何故かT下さんの起源が突然悪くなる。わからない。 3日目。 朝から。何故かT下さんの機嫌がなおっていない。 そして不思議ッ子も治っていない。班内の空気、僕の許容範囲を逸脱。 おかげで僕がひとりで喋るハメに。空気悪いのは嫌い。 ほとんど八つ当たりのような態度を受ける。でも、何を言われても何も言い返さなかった。適当にへらへら返事を返した。 怒るよりも、理不尽さと疲労を感じていた。 そして、感情がすなわち自分である人間に嫌悪を抱くとともに、羨ましく思った。 自分の感情を出せる人間。それが、関係上よろしくないものだとわかっていても、出すことができる。それはすごいことだと思う。僕にはなかなかできない。 しかし、僕はなんてすごいんだろうなあ、と我ながら感心した。 だってあの理不尽を受け止めて笑顔で人間関係崩壊させないよう努めるってすごくね?と思うのです、それも、この僕が! きっと治会メンツが見たら驚くよ、驚愕の表情を浮かべるだろう。 不思議ッ子がムモンホソアシナガバチに刺される。無事で済んだ。 T下さんと2人で虫取りになってしまったが、だんだん機嫌をなおしてきてなんとか虫取りもできた。 夜9時から打ち上げ。 僕としては同定をしていたかった。知らない人がほとんどだし、どうせ喋ることもないだろうし。仲のいい人は仲のいい人で喋るんだろうなと。 僕は途中何度も席を外して、ベランダに行った。 蛍光灯に照らされた白いシーツ。今夜はとんでもなく虫が集まっていた。この3日間で一番。 シーツに手を伸ばすと、腕にガや羽アリやらがわゎゎわわあわわああああっっっ、とたかられる。すごい。やばい。多分虫嫌いの人だったら気絶するんじゃないかと思う。 しかし、今日は人間ですごく疲れた。今は言葉ではない虫たちとのやりとりがすごくおちついて楽しかった。 戻る度にチューハイを少しずつ飲み、まわったと自覚する度に虫たちのところへ。 ベランダからも聞こえる、部屋でのコール音。初めて聞いた。うーん、すごい。体育会の人もいるからなー。 だんだんお酒がまわり、大動脈が苦しくなる。かなり痛い。ベランダで大人しくうずくまっていた。 S水先生とお話をした。天然なんだか狙ってるんだかわからない、変わった楽しい先生。 不思議ッ子が声を出さなくなり、T下さんが不機嫌になり。そんな一日、お気遣いの天使であった僕のことを協調性があると言ってくれた。 ああ、そのように見てくれる人がいるんだなあ、と思うと少し嬉しかった。報われたように感じた。今日のこの日だけでなく、今までの人間関係での理不尽に耐えたこと、それら全てを労ってくれた言葉のように思えた。まあ、酔いがまわって大きく解釈してしまっただけだろうが。 ふらふらと部屋に戻る。お酒を飲む。S井君とM島君の絡みがおもしろくしばらく観ていた。 もはや覚えてはいないが、僕に話がふられる。内容は覚えていない。 というか、ここから先は、大分覚えていない。 めも。 ・K崎さん(留年した先輩)(実習に参加)の腰パンズボン。あれやばいよ、と昨日の夕方3人で話していた。かがむとケツが見えてる、よ?と。誰か言ってやれよー、とか話していた。 ・K崎さんのズボンに手を掛ける。腰パンやめろよ!見えるよ!やめろ!ちゃんと上まで履け!と。手を掛けたといっても下ではなく上にあげようとした。 ・男より女の子が好きだ!そういう肉欲ではなく美しさを求めてだ! ・同じクラスの中ではM松さんいいよねー、あのむっちり、すげぇいいよ。 ・M松さん、どうしたいの?いやいや、僕肉嫌いだから、シルエットがいいってだけだよ ・M本さんもいいよねぇ、あの真っ白お嬢様。かーわいいよー ・僕薔薇じゃないから。興味ないから。普段男装しているから ・M島君の声、低くていいよねぇ、羨ましい。彼はパフォーマンス能力もいいよね。 ・佐藤君って何歳?年上だよね?就職してから大学に入ったのかー ・ひぐらしでは魅音がいいよね ・K崎さん、僕とゼミナール同期か ・布団に入るK崎さんをG藤君やM川君やT君に襲わせる ・上半裸身のM川君をデジカメで撮りまくる ・3時だか4時頃、S水先生に怒られる 楽しい楽しかった野外実習。 台無しにした 。。 僕は、正直なところを申せば、クラスの人間にあまり関わりたくはなかったし自分は暗くて声を出すのが苦手な人間で無口だと思われたかった。偽っている自分を認識されたかった。本来の自分なんて認識されたくなかった。されるものか、と思っていた。 別に、彼らが嫌いとかじゃない。いい人たち。むしろ、好意的な印象を僕は抱いている。 だけれど、嫌。関わることが。どうしてなのかは…、単に、僕の本意と現状の差に対する苛つきをぶつけているだけなのだと思う。現状に対して偽りの態度を見せることで距離を取り理想に近付く、という幼稚なことをしているのだと思う。 自己嫌悪。 それは、酔っぱらってあんなことこんなことをしたことじゃなくて、その僕の幼稚な現状への反抗をぶっ壊したことについて生じている。(いや、言い過ぎ。うん、酔いの失態による自己嫌悪でもあります) あーあ、どうしたものかなあ… 4日目。最終日。 朝ご飯。気持ち悪くて食べられませんでした。実習で初めてご飯を残した。 前夜のことで大分自己嫌悪に堕ちていた。はぁ… 帰路。みんなに色々と言われるが、気にしてない様子を見せ付けるためにも動じず本を読む。 午後2時頃には家に到着。即行やることは、ひぐらし! と、洗濯。 ま、そんな感じで実習は終わり。 楽しかったよ、すごく! …結果としてはね。 実習記録、おわりー |
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